2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

あるいたずら心

小学生の頃、フライパンで焼ける粘土というもので遊んだことがある。友達といっしょに、直径二、三センチほどの人の顔をたくさん作った。作ってはみたものの、べつに使い道がない。どうしようかと相談した結果、「ご自由にお取り下さい」と書いて家の前に置…

普通の顔

幼稚園の頃、鏡を見て考えた。「どうして自分は何の特徴もない普通の顔なのだろう? 目も、鼻も、口も、どこにも特徴がないではないか」今から考えてみると、おかしくてたまらない。「普通の顔」の人などどこにもいないのに、どうしてそんなふうに思ったのだ…

知識の運賃

どんな本にも自分の知らなかったことが書いてあり、それを知っておくことはけっして損でない。ところが、どんな本でも手当たり次第に役に立つというわけでもない。その理由は、われわれの脳はかなり頑固者で必要なときにだけしか知識を受け付けないからだろ…

「モテる」ことと「彼女/彼氏がいる」ことについて

不思議に思いながら、疑問を口に出せぬことがある。そうした疑問の一つが、「彼女/彼氏がほしいというのと、モテたいというのは別の事なんじゃないの?」ということだ。私の感覚からすると、モテるというのは、こちらから何のアプローチをしなくとも複数の…

オッサンになると頭が固くなるか

一般には歳をとるほど頭が固くなると言われているようだ。その典型的な例が、「若い人のやわらかい頭でいいアイディアを出してもらって」なんて決まり文句を平然と言うのがオッサンで、なるほど言っていることとやっていることに矛盾はない。面白いのは、若…

現代って言われても…

完全に現代人という人は、世の中に一人もいないと思う。たとえば、いま大人として大人向けドラマを見ている人は、いまの子ども番組を子どもとしては見ることができない。当然のことだ。私より若い人の中に、少しばかり前の時期に流行った嗜好を見つけると奇…

メンタル強い弱いって何ぞ

どのような人のことをメンタルが強いと言うのだろうかと(ついうっかり)考えた。仕事や勉強ができても、べつにメンタルが強いとは言わない。どらかというと、守りの固さのような印象を受ける。メンタルという言葉も、メンタル・ヘルスを思わせるところがあ…

装飾写本

美麗な写本の写真を見て考えた。中世ヨーロッパの祈祷書とか福音書とかの写本は、どこか神秘的な魅力がある。それが魔術書的なイメージにもつながってくる。世に言う中二病的なセンスをくすぐるとでもいおうか。しかし、だれしも中二病に長くとどまることは…

賢い人って何が違うんぞという話(2)

なんか、微妙にタイトル違った気がする。というか、このエントリーどういう文体で書いていたっけ。夏休み明けに、「こいつにはどんな口利いてたっけ」ってわからなくなる感じ。あっ、思い出した。------------------------------------------前の前くらいの…

PV 数というものについて

ブログを書いていると、ページ・ビューの数というのが気になる。いくら愚かなことだと思っても、気になるものは仕方がない。だが、これが案外くせもので、私の場合は PV を気にしていると、ブログを書くのが苦痛になってくる。理由は簡単で、PV を稼げること…

頭のいい人について考える (1)

どうも頭のいい人ってのは、これが、いるもんで。こういう人は頭の中がどうなっているのだろうなんて、私のような、さほど上等な頭を持っていない人間は考えるわけであります。別に卑下をしてこう言っているわけじゃあありません。私だって、それなりに努力…

「人の不幸を笑う」ことについて

「人の不幸を笑う」という表現がある。笑いは良いものだというのが世間一般の考え方だが、この笑いについてはその仲間に入らないらしい。「人の不幸を笑う」人は責められる立場に置かれる。自分のことを考えるならば、そして多少の勇気を持ってそれを告白す…

前のエントリーを書き直してみる

「ことわざ嫌い」というエントリーアップしてから、どうも気に入らなくなった。例を挙げて我田引水の一般論に持ち込むところなど、我慢できない。削除して書き直そうかと思ったが、同じエントリーをもう一度書いて晒しておくのも一興かと思い直した。ーーー…

ことわざ嫌い

子どもの頃、父親に何かねだると、決まり文句のように金がないと言われたものだ。そのとき父親は必ずといっていいほど「ない袖は振れぬ」と不機嫌につけ加えるのだった。ない袖が振れないのは当たり前ではないか。かかる当たり前のことを口にするのは、当た…

部屋が片付けられるようになりたること

本の栞にしていた映画の半券を目にするまで、その映画を見たことを忘れていることがある。ここでは半券は自分の記憶を補う品物であり、パソコンに取り付けた増設の記憶装置のような働きをしている。パソコン外付けしたハードディスクを「パソコン」の一部に…

英語の辞書の用例が過去形ばかりなること

人間というのはどうも分類が好きな生き物らしい。人を性格によって分類したり、音楽にジャンルを設けて分類したり、学問を文系と理系に分類したりする。そして、ひとたび分類の基準ができてしまうと、各カテゴリーが横並びになっているという幻想が作り出さ…

エジソンさんの泥団子

エジソンは子どもの頃、泥団子を 2 つ持ってきて合体させて、1+1 は 1 ではないかと言ったとか。さすが天才は発想が違うと感心はするが、あらたまって考えてみると、そこには数学の持つ重大な秘密が隠されているように思う。ようするに数学はフィクションで…

恥ずかしいことを思い出して「あーっ」と叫びたくなる

突然脈絡もなく過去の恥ずかしいことを思い出して「あーっ」と叫びたくなることがある。中学生の時分はこれがずいぶんあったもので、電車の吊り皮につかまっている時などが、じつに魔の時だった。勘違いをして恥をかいたことから、人間関係でカッコの悪かっ…

いわば「どうぶつカワイイ」わけである

ロリというのが何なのかと考えてみると、随分相対的なものだ。 幼稚園児が幼稚園児に恋をしたところで、到底これをロリと呼ぶ人はいない。べつにこれは、園児が助平なことを考えはしないからという訳でもなくて、園児は園児なりに助平なことを考えているとい…

50歳になってしまった

信じられないのだが、50歳になってしまった。 50歳になった人が、みんな「信じられん」と思っているかどうかは知らないが、結構な数の人がそんなふうに感じているのではないかとにらんでいる。 20代、30代の頃はオッサンたちが、「どうも自分がオッサンにな…