装飾写本

美麗な写本の写真を見て考えた。
中世ヨーロッパの祈祷書とか福音書とかの写本は、どこか神秘的な魅力がある。それが魔術書的なイメージにもつながってくる。世に言う中二病的なセンスをくすぐるとでもいおうか。
しかし、だれしも中二病に長くとどまることは難しいので、そこから突き抜けるか、退却するかするものだろう。もし装飾写本に書いてあるラテン語が読めたり、中身の書体について歴史的な経緯が頭に描けたりすれば、これは突き抜けた類いである。
一度は魅力を感じたものなら、突き抜けてみようじゃん、と人には言いたいものだ。
そして、自分についていえば、ラテン語の活用を覚え直して辞書くらい引けるようになってから偉そうなことを言えよと言い聞かせておくことにする。